誕生日のディナーに出かける準備をしていた夜、私は夫のスマホの通知音に何気なく目をやりました。そこには、私がずっと信じて疑わなかった夫が送った信じられないメッセージが映っていました。「今夜も会える?」という短い言葉と、見覚えのない女の名前。私は手が震えるのを感じながら、その会話を遡って読むと、夫が私に隠して何かを企んでいることが分かりました。「お前はもういらない」と、彼が送った文字たちに、私は…

誕生日のディナーに出かける準備をしていた夜、私は夫のスマホの通知音に何気なく目をやりました。そこには、私がずっと信じて疑わなかった夫が送った信じられないメッセージが映っていました。「今夜も会える?」という短い言葉と、見覚えのない女の名前。私は手が震えるのを感じながら、その会話を遡って読むと、夫が私に隠して何かを企んでいることが分かりました。「お前はもういらない」と、彼が送った文字たちに、私は...

「会議は社員だけで十分。GGは出ていけ」

営業部の佐々木課長が、俺にそう言い放った。その日は大切な会議があり、俺は出席していた。営業部長の火山は、佐々木のその言葉を聞いて真っ青になっている。そこに、社長である俺の息子が現れる。

今この会社は、名古屋に任せて俺は会長として自宅でリモート勤務をしている。息子から会社の様子を聞く日々だ。息子は佐々木のその言葉に怒りをあらわにした。佐々木は支社から転勤してきて3年目だった。ホームページには俺の顔は出ておらず、佐々木は俺のことを全く知らない様子だった。そしてその後、佐々木は地獄を見ることになる。

俺の名前は広坂刑事。特区に関を過ぎ、今は66歳だ。遠い昔、父が経営していた建設会社を継ぐことになり、早くも20年が過ぎた。最初は平社員から始めていた。父はもう亡くなってしまったが、俺は父の会社を守るために必死だったのだ。今は広坂商事の会長である。

社名を変えたのは息子が入社してからで、それまでは広坂建設として事業をしていたんだ。父の事業が安定するまでは、一人息子の俺と母は貧しく暮らしていた。広坂建設が安定し出したのは、俺が20歳を過ぎてからだった。母は経理の勉強をしながら資金繰りに駆け回っていた。俺たちの生活よりも、従業員さんに支払う給料の方が優先され、俺たちはボロアパートでその日暮らしの毎日だった。時にはカップラーメンだけの日もあったほどだ。

学校では貧乏だと馬鹿にされていたが、いずれは父の会社を継ぐために、俺は勉学は怠らなかった。しかし高校へは行けず、父からよその会社で修行をしろと言われ、俺は父の知り合いの建築現場で働き出した。周りの同級生は高校生活を謳歌していたが、俺は先輩たちにどやされながら毎日コンクリートの袋を運び、建築現場での作業に忙殺されていたんだ。毎日フラフラだったが、夜はなるべく本を読むことにしていた。俺の給料のおかげで、やっと俺たちは三食のご飯を食べられるようになる。

16歳から25歳まで建築現場で働き、やっと父の会社に入社したのだが、着慣れないスーツを着て父の会社で平社員として営業に駆け回っていた。25歳まで働いた建築会社の事務さんから好意を持たれていて、俺と彼女は交際していた。彼女は有名大学を卒業して外資系の仕事に就くはずだったが、彼女の父が突然亡くなり、彼女の母が体調を崩した。そして家から近い建築会社の事務として働いていたようだ。俺がいずれ父の後を継ぐと言うと彼女は驚いていたが、交際は深まっていて結婚に至った。

その後すぐ息子の名古屋に恵まれた。実家の近くで妻の母を引き取り、市営住宅が当たったので新婚生活を始める。俺の両親も名古屋の誕生を喜んでいた。俺は株の勉強をしていて、少しずつ資産を増やしていく。妻は父の会社で経理を担当してくれ、俺の母も楽になっていった。時代はバブル崩壊を迎えたが、息子には小学校になると今後のためにも英会話塾を進め、妻が息子の勉強を見てくれたんだ。

息子は割と有名な大学を卒業し、俺は両親を天国に見送ってから父の会社を継ぐ。息子には海外での仕事を進めた。外資系の企業に就職していたので海外赴任があったようだ。そして10年間の海外赴任を終えて、アメリカ人の妻を連れて帰国してきたんだ。息子がアメリカから帰ってきたのは33歳の時だった。息子も株を勉強して資産を構築していた。その後、2人の可愛い金髪の孫に恵まれる。

妻の母は亡くなったが、その頃は俺も一軒家を建てて息子夫婦と同居していた。息子の妻は日本語学校を出ていて、一般の生活の日本語は不自由がなく、専業主婦として俺の妻と仲良く暮らしてくれた。俺の妻は日本の料理を一生懸命息子の妻に教えていた。その頃、息子は俺の会社に転職した。アメリカとの取引もあり、息子は営業として英語を駆使しながら頑張っていた。会社は美術館の建築などの仕事をもらい、息子はアメリカの絵画などを購入して会社はどんどんと大きくなっていく。そして社名を広坂商事としたんだ。

息子は40歳でうちの会社の専務として執務室にこもり、パソコンを使いながら海外との取引も進めていく。その頃には地方の開拓などもあり、地方でのマンション建設なども受けていた。そして本社以外に支社も作った。俺は息子が42歳の時に社長の座を引き継ぎ、会長として息子からリモートで仕事の内容を報告してもらっていたんだ。営業部長である火山部長と息子は綿密な連絡を取り合っていた。営業部には防犯カメラが設置されている。俺は防犯カメラの様子を自宅でよく見ていた。

しばらくして、支社から佐々木というT大卒のエリートが本社の課長として赴任してくる。俺はカメラをパソコンで監視しながら佐々木の最初の挨拶を耳にした。

「この度支社から転勤になりました佐々木です。私はT大を卒業していまして、課長としてこちらで頑張りますのでよろしくお願いいたします」

俺はそんな挨拶に呆れた。わざわざ卒業大学名を挨拶で言わなくてもいいだろう、と。佐々木は息子と同じ42歳だった。佐々木は大学卒業後はどこかの不動産会社で働いていた様子だが、うちの支社に転職してきたようで、営業成績が良かったので昇進となった。

火山部長は今45歳で息子より3つ上だが、地方にも出張してくれて、地方のマンションもいい感じで建設が進んでいる。俺は息子から「父さん、母さん、海外旅行でも行ってくればどうだ? 」と言われた。「そうだなあ。母さんにも苦労をかけたことだし」そう言われて1週間ハワイ旅行に出かけた。「何かあればいつでも連絡してくれ」「ああ、ゆっくり楽しんでくれよな」

そんな風に妻と初めての旅行となる。仕事一筋だった俺を妻はいつも応援してくれ、息子の教育など全てを引き受けてくれた。そしてハワイを楽しみ帰国した。息子や孫にもお土産を買って帰ると、全員が喜んでくれたんだ。

その後、また監視カメラをちょくちょく見ていた。すると佐々木の応対ぶりが目に映る。

「おい、お前はどこの大学を出たんだ? もっとしっかりアポを取って走れ」

そのように命令していた。うちの会社は大きいといえども高卒社員もいる。火山部長は高卒で入社していたが、20歳を過ぎた頃から抜群の営業成績で、俺は火山部長が35歳の時に営業部長に昇格させたんだ。すごく真面目で素直な青年だった。今本社で俺を慕ってくれた火山部長は俺のことをよく知っていたが、息子が社長になってからは新入社員などは俺のことは知らないと思う。息子が作ったホームページにはまず俺の顔が出ていないし、会長として会社へ出ることはまずないのだ。

そんな時、火山部長がSkypeで相談をしてきた。火山部長は関西育ちだったが、あの神戸の震災後、両親と移住してきたと言っていた。そして火山部長が言う。

「会長、お久しぶりです。ご相談がありまして」

「ん、どうした? 」

「関西の知り合いの美術館の持ち主が美術館を改築したいと言ってきたので、社長と一緒に見積もりに行きたいと思うのですが」

「ああ、それは楽しみだな。是非頑張ってきてくれ」

「それがですね、事務所での佐々木課長がかなりの学歴主義で、高卒社員を見下して結構ひどいんですよ」

「ああ、あの佐々木だな。たまにカメラではこちらでも見ておるが」

「それで、関西への出張の2日間、少し会長の方からまたカメラの監視をお願いしたいと思いまして」

「わかった。大丈夫だ。わしが見ておく」

「申し訳ございません。よろしくお願いします」

そう言って火山部長はスクリーン越しに丁寧なお辞儀をする。そして息子からも「じゃあ父さん、悪いけど頼んだよ。明日から行ってくるので」と言われる。「ああ、任せておいてくれ」

そのような話だった。そして俺は業務中の営業の事務所を2日間びっしり監視することに。すると佐々木の言動がよく確認できる。

「おい、そこの高卒の無能、また手ぶらで帰ってきたのか。お前はもう営業に出なくていい。今日は床のモップ掛けをしておけ」

そう部下に命令する佐々木。その他にも、

「事務の中村さん、今日も綺麗だね。今日の夜は食事でも一緒にどうだ?

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そこで事務さんが断ると、

「なんだ、せっかく俺が誘ってやったのに愛想もクソもない。よく見るとただのブスだな[笑い]」

と。そんな具合でセクハラな行動も見える。俺は全部を録画している。その他にも高卒の新入社員に、

「おい、お前は高卒だったな。今日は俺のコーヒーを買ってこい」

そして社員が「コンビニでいいか」と尋ねると、

「バカか。近くにコーヒーショップがあるだろ。そこのコーヒーだ。俺はインスタントや缶コーヒーは飲まないんだよ」

こう言って業務中にも関わらず社員にコーヒーを買いに行かせている。そして社員がコーヒーを買って帰ると「ああ、ご苦労。レシートは経理に出しておいてくれ。次はトイレ掃除でもしておけ」と。自分のポケットマネーではなく、自分だけが飲むコーヒーを経費で落とそうとしている。経費の使い込みはそれだけではなかったことが後で判明するのだが。

佐々木の机の内線が鳴る。

「なんだ、俺は忙しいんだ。会社まで電話してくるな」

これは佐々木の奥さんからの電話だったことも後でわかった。うちの会社は割とアットホームな感じだったが、どうやら佐々木が来てから事務所がピリピリしている様子だ。防犯カメラは誰にも気づかれないような本当に小さなものだ。俺は対策として、佐々木の机がよく見えるようにもう1つ小さなカメラを深夜に付けるように業者に依頼しておいた。そしてその翌日も同じようなパワハラや女子社員へのセクハラの様子が伺えた。

佐々木の机を中心に捉えた小さなカメラからは、佐々木がパソコンでゲームをしている姿が映し出されている。全くの給料泥棒だ。そのくせ高卒社員を見下して雑用ばかりをさせている。

俺は佐々木が席を外した瞬間に事務さんに電話をしてみる。

「いつもお世話になっておる会長の広坂だが、少し尋ねたいことがあってな。実はよく佐々木課長に電話がある人を教えて欲しいのだが、今から君のパソコンにメールアドレスを送るので、そちらに返信して欲しいのだが頼めるだろうか」

そのように頼むと事務さんからはOKの返事だった。して事務さんから送られてきたメールによれば、佐々木の奥さんからほぼ毎日のように電話があるとのことだった。俺は事務さんにナンバーディスプレイの佐々木の奥さんの電話番号を教えて欲しいと伝えると、翌日またメールが来て電話番号が分かったんだ。

そして俺は佐々木の奥さんに電話をしてみた。

「広坂商事の広坂だが、事務さんに聞いて少し話があるので電話してみました。今少しよろしいでしょうか? 」

すると佐々木の奥さんの話では、週に3日は家に帰って来ないとのことだった。俺はすぐ佐々木の奥さんに顧問弁護士の連絡先を教えて、探偵を頼むことを進めた。そしてその結果、顧問弁護士を頼むことにした。奥さんは探偵を頼むお金に悩んでいたので、その辺は任せておいて欲しいと俺は奥さんに告げる。そして2週間探偵を頼むことにしたんだ。

まあ2日間の録画内容はこんな様子で、俺は録画内容を息子と火山部長に送信しておいた。部長から着信が入る。

「会長、2日間ありがとうございました。おかげ様で無事に関西の美術館の改築の契約が取れました。しかしやはり佐々木課長のパワハラはひどいですね。セクハラのようなことも。実は社員からメールでちょくちょく相談を受けていたんです。もちろん社長もそのことはご存知です」

「火山君、契約成立おめでとう。いや、わしはカメラをちょっと1つ増やした上で見ていただけだがね。佐々木が会社にかかった内線で誰かに怒鳴っているのが伺えたので、少し事務さんに調べてもらうと佐々木の奥さんからの電話だったようでな。佐々木は家にほとんど帰っていなくて、奥さんが悩まれていたので、今こちらで探偵をつけているところだ。これで佐々木のプライベートもよくわかると思うので、また2週間後に息子の方へ連絡するよ」

「会長、そうだったのですか? まあ、事務所でもほとんどゲームをして遊んでいるようですね」

「このままでは佐々木を会社には置いておけない。2週間ほど待っていてほしい。それまで少し佐々木を泳がせておこうか」

「かしこまりました。僕もほとんど営業に出て事務所にいないことが多いので助かります。ありがとうございます」

そして2週間後、俺に顧問弁護士から連絡があり、自宅へ顧問弁護士に来てもらい、佐々木の奥さんにも連絡を取って自宅に来てもらうことにしたんだ。探偵の報告はこれもまたひどいものだった。佐々木はほとんど毎日のようにキャバクラに通い、そして得意先の独身女性のマンションに入り浸っていた。俺は佐々木の奥さんとゆっくり弁護士を挟んで話をすることにした。奥さんはしばらく俯いていたが、やがて顔をあげて佐々木と離婚を決断した。そして弁護士から内容証明を自宅に送って欲しいとのことだ。しっかり慰謝料と、まだ大学に行く2人の子供の養育費や学費を支払わせることで話はついた。そして奥さんは顧問弁護士に送ってもらい自宅へ帰ることに。

次は経費の問題がある。俺は息子に佐々木からの不正な領収書が経理に上がっていないかを調べさせた。息子は佐々木以外の営業担当を呼び、1人ずつ「あるスナック」と書いた領収書のおぼえがないか尋ねた。他の営業社員は誰もその場所さえ知らなかったのだ。もう3年になるのでかなりの金額だ。俺は顧問弁護士に会社からの横領としての損害賠償の書類を書いてもらった。

その後、「営業の重要会議」と銘打ってある会議を開いた。もちろん佐々木を解雇するための会議なのだが、息子は佐々木の応対ぶりや会社でゲームをしている姿の録画を用意して、プロジェクターで流す予定だ。

そして会議当日。営業社員だけが会議室に集まる。そして火山部長がまず最近の営業成績について発表する予定だ。社長である俺の息子がプロジェクターを操作しながら始める。俺はそこで前の方の席に入っていった。前は火山部長と佐々木と営業主任だけの並びだった。俺は佐々木の横にそっと座る。一通りの成績発表が終わり、プロジェクターが消え、部屋が明るくなる。すると佐々木が俺の顔をじっと見る。そして、佐々木は、

「あんた部外者じゃないのか。会議は営業の社員だけで十分。じじいは出ていけ」

と俺に言い放ったのだ。すると息子である社長が佐々木の目の前に現れ、「出ていくのは君の方だ」と言う。

「え? 」

佐々木は何が何だかわからない様子。火山部長も佐々木の言葉を聞いて真っ蒼になっている。

「社長、なぜ私が出て行かないといけないのですか?

「それは今から説明する」

社長である息子がそう言った時、俺は静かに席を立つ。そして会議室の正面に立った。マイクを握り、

「皆さん、いつもご苦労様です。皆さんのご活躍で当社は順調に営業成績が伸びてきております。この皆さんのおそらく半分の方は私の顔を知らないかもしれませんので、自己紹介から。私は当社の会長である広坂刑二です。初めましての方は初めまして。日頃の皆さんのご活躍には感謝する次第です。ですが、どうやら1人だけ活躍というよな活動をしていない社員もいるようです。本日はそのお話に参りました。また社員の皆さんからのパワハラ及びセクハラの悩みの相談も火山部長及び社長の方もきちんと考慮いたしましてご説明いたします」

俺はそう言って息子に目で合図した。そしてプロジェクターに映し出されたものは、佐々木が業務中にゲームをしている場面。その次は佐々木の社員たちへの暴言やセクハラと思われる言葉の数々。そして不当な領収書数十枚である。これを再せいするのに30分はかかっている。佐々木は見ながらだんだん冷汗をかき出し、体がプルプルと震え出した。

「今見ていただいたのは、この営業部での佐々木課長の姿と、佐々木課長以外の営業社員が知らない支店不明のスナックの領収書です」

俺がそう言った時、佐々木が「会長、それは私が接待で使ったものですが」と言う。

「本当に接待でしょうか? こちらでは全て調査済みだが、ほぼ毎日のように君がキャバクラに通っていることも、自宅にほとんど帰っていないことも。これは経費では認められませんので」

「佐々木君、君には会社への損害賠償を命じます。そして真面目に業務をしていない証拠がある限り、今後当社で働いてもらうわけにはいかない。佐々木君、君は本日をもって懲戒解雇とする。そして真面目に働いている社員たちに今すぐ謝罪したまえ」

「え、そ、そんな」

火山部長が正面に佐々木を引っ張り出す。そして今までのパワハラやセクハラ、そして自分の行動について営業部全員に謝罪するように命令した。すると佐々木は膝から崩れ落ち、地べたに座り込んだ。

「が、し、社員の皆様、そ、そして会長、とても失礼な言動を、ま、誠に申し訳ございませんでした」

そう言って土下座を始めた。会議室は静まり返った。そして5分ほど経った頃、俺が、

「佐々木君、それでは顔をあげて立ってください」

こう言ったのだが立ち上がれない佐々木だ。火山部長が無理やり立たせた。そして俺は、

「ではすぐ事務所へ帰り、デスクの私物を片付けてこの会社から出て行きたまえ」

そう言うと、歩くこともままならない佐々木を火山部長が事務所まで連れて行ったのだった。その後会議室は拍手の嵐になる。俺は社員たちに、

「では今後とも皆さんのご活躍を期待しております。本日は飲み会を開きたいと思いますので、定時で上がってください」

そう言って会議室を出て自宅に帰った。社長からその後飲み会の場所の連絡があり、全員が会議室を出た。その後社員たちは飲み会を楽しみ、佐々木がいないおかげで元のアットホームな職場に戻った。

佐々木は奥さんに離婚され、貯金もなかったようで、どこかの金融やで借金をして会社への損害賠償金は無事振り込まれたのだが、奥さんには家を無料で明け渡し、今は居所が不明である。一方で、俺は平和になった父から継いだ会社を見守りながら、孫の成長を楽しみに元気に会長を続けている。