「学費は1から貯め直せ」って、夫に笑顔で言われた日のこと。息子の大学合格祝いの席で、私が学費の行方を問うたら、夫は新車代に使ったと平然と言い放った。でも私も負けてない。「学費なら別の人に500万振り込んでもらったわ」って、静かに返した瞬間、夫の顔色が変わった。掴みかかられた腕を、息子が力強く引き剥がしてくれて、「今日は無事に帰れると思うなよ」って睨みつけた。夫はまだ何も気づいてない。私と息子…

「学費は1から貯め直せ」って、夫に笑顔で言われた日のこと。息子の大学合格祝いの席で、私が学費の行方を問うたら、夫は新車代に使ったと平然と言い放った。でも私も負けてない。「学費なら別の人に500万振り込んでもらったわ」って、静かに返した瞬間、夫の顔色が変わった。掴みかかられた腕を、息子が力強く引き剥がしてくれて、「今日は無事に帰れると思うなよ」って睨みつけた。夫はまだ何も気づいてない。私と息子...

え、何?息子の学費をどこにやったって?はあ、それなら俺が使ったぞ。新車代としてな。何か問題あるか?ないよな。学費は1から貯め直せ。
今日は息子の大学合格を祝って親族が集まっていた。私が学費について夫に確認すると、彼はニヤニヤしながら平然と吐き捨てた。夫が1人になったタイミングで声をかけたので、周りの親族は気づいていない。私が取り乱すことはない。夫と同じくらい平然とした態度で、私は告げた。学費を貯め直す必要はないわ。別の人に500万振り込んでもらったから。
「は?別の人に振り込んでもらっただと?お前、まさか父さんと母さんに泣きついたのか?ふざけやがって、こっち来い。」
切れた夫は私の腕を掴み、自へ連れて行こうとする。直後、私たちの前に息子のた志が現れた。
「おい、あんた、汚い手をどけろ。」
息子は夫の腕を掴み、力づくで引き剥がしてくれた。息子はスポーツをしているわけではないが、ずっと体を鍛えているようで、夫の力にも負けない。
「た志、お前、親に向かってなんて口の聞き方だ。」
「お前こそ手を離せ。痛いだろうが。母さんを強引に連れて行こうとしたくせに、どの口が言ってんだ。あと、あんた、今日このまま無事で帰れると思うなよ。」
夫の手を掴みながら、息子の鋭い目が光る。夫は痛みで眉間にしわを寄せながらも、大声で反撃した。
「無事に帰れないのはお前だ。た志、後でたっぷりしつけてやる。絶対に許さんぞ。」
夫は切れていたが、余裕も感じられた。それは彼が何も知らない証拠でもあった。でも、私と息子は知っている。あなたが何をしてきたのかを。その全てを、必ず報いを受けさせて見せる。私は覚悟を決めて反撃を開始するのだった。
夫の大声は親族全員にも届いたようで、実家はわざわざとし出す。親族の目には夫と息子の睨み合いが映り、どよどよと困惑が広がっていく。その中で、私は深呼吸をする。今日のために、私と息子は準備を進めてきた。実は、今日の親族の集まりも私と息子が用意したもの。全ては夫を地獄に叩き落とすためだ。
その第1歩として、私は口を開いた。
「6月30日、3万9800円。7月5日、5万8200円。」
「なんだ、お前?いきなりどうした?」
「あら、あなたは心当たりあるでしょ?ここに全部記録しているわ。」
そう言って、私は夫の前に書類をかざした。そこに並んでいるのは、日付と金額、購入履歴だ。
「もしかして、これ、俺が使った金の記録か?」
「ええ、そうよ。正しくは、私のお金をあなたが使い込んだ記録。」
約2年前から、夫は突然、夫婦の共通口座から定期的にお金を引き出し始めた。それだけでなく、夫の出費自体も増えていった。何に使ったのかは教えてくれない。夫は口を開けば「嫁の金は俺の金だ」と吐き捨てた。
「気持ち悪いやつだな。こんなに細かく記録するなんて、何考えてんだ。養ってもらってるくせに、偉そうにすんな。」
夫は悪びれる様子もない。そんな私の呆れた様子を見て、夫の眉間にますますしわが寄る。そんな夫に、義両親が声をかけた。
「どうした?何事だ?親族たちの前で大声出して。みんなびっくりしてるわよ。とにかく、事情を話してごらん。」
「父さん、母さん、前に金を貸したんだよな。俺に任せてくれよ。夫として、きっちり返済させるから。」
「お、わしと母さんはまだ状況が把握できておらんが、前さんにお金を貸したことなど1度もないぞ。むしろ前さんはいつもわしたちに親切にしてくれた。いや、わしだけでなく、お前のお姉さんや…」
義父がそこまで言いかけた時、夫の顔が一瞬で強張った。
「お前、レミのことを知っていたのか?」
夫の声は震えていた。それを見て、私は確信した。夫が隠してきたことが、今まさに崩れ始めている。
私は冷ややかに微笑み、次の切り札を出すために口を開いた。

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