「高級ホテルのママ友会で、主催者の女が私にワインをかけ、顔を使用済みの皿に押し付けた。『地味でブスな貧乏人には残飯がお似合いよ』と笑いながら。私はこれまで娘の同級生のママだからと我慢してきたが、もう限界だった。『あなたの父の命、消えますよ』と低く呟いた直後、会場に4人の男と1人の女が現れた。女の顔を見た瞬間、彼女の表情が凍りついた。『まさか、そんな人がここにいるわけない』と震える声で言ったが…
「今日はママ友会に呼ばれて高級ホテルの会場に来ていた私に、主催者の近子さんはいつものように悪口を言ってくる。嫌がらせがエスカレートした近子さんは、手に持っていたワインのグラスを私の頭の上で傾け、頭からワインをかぶった私は全身びしょ濡れになった。 「何するんですか?」 すると近子さんは「地味でブスな貧乏人には残飯がお似合いだ」と言い、私の頭を掴んで使用済みのお皿に私の顔を押し付けた。 これまで娘の同級生のママだからと我慢してきた私だったが、こんなひどいことまでするなんてもう許せないと怒りが込み上げてくる。 「あなたの父の命、消えますよ。」 私はそう言うと、この後駆けつけてくれた私の母と夫により、近子さんは何もかも失うこととなる。 私の名前は一田ゆ香。小学2年生の娘がいる。この日は定期的に開催されるママ友会に参加するため、高級ホテルに来ていた。私はなんだか気が乗らないでいたが、娘の同級生のママ友の集まりだからと仕方なく参加していた。 「あら、やっと来たのね。ゆ香さん、いつ見ても地味でブスね、あなた。」 いきなりひどいことを言って話しかけてきたのは、この回の主催者である坂本近子さんだ。 「近子さん、今日は誘ってくれてありがとうございます。今回もまたすごい会場ですね。」 「そうでしょ?有名な高級ホテルの会場だから予約するのが大変だったのよ。でもこんな豪華だと、あんたの地味な格好が浮いちゃうわね。自信のなさからより一層顔がブスになってるじゃない。私ったら気を利かせてあげられなくてごめんなさいね。」 私の気が乗らない理由はこれだ。ママ友会に私を呼んでは嫌がらせをしてくる近子さんにうんざりしていたが、子供が同級生だということで私はいつも我慢していた。 近子さんは私を地味だブスだと連呼し、笑いながら隣にいた私とあまり話したことのないママ友に私のことを話し出した。 「あなたたち子供のクラスが違うから話したことないでしょ?この人はね、一田ゆ香さんと言って、とっても貧乏な人なのよ。この地味な格好見てよ。ここが有名な高級ホテルって分かってんのかしらね。ブスだから地味な格好がよく似合ってるけど。」 「随分な言い方ですね。もう子供もいるんだから、いつまでも派手な格好はしていられないと思って、私は落ち着いた格好を選んでいるだけです。」 「言い訳なんて見苦しいわよ。この人はね、こんなこと言って本当は貧乏でブスだから地味な服しか買えないだけなのよ。ちょっと子供の出来がいいからって調子に乗ってるみたいだから、あなたもあんまり仲良くしない方がいいわよ。」 そう言われたママ友は近子さんの言葉に同意することもなく顔を引きつらせている。あまりにも私のことを悪様に言うので引いているのだろう。 「別に調子になんか乗っていません。そんな風に言うのはやめてください。」 「本当のことじゃない。あんたいつも私を見下してるでしょう。間違いなくうちの子が先生に当てられて答えられなかった問題を、あんたの子がたまたま解いたからって私の方を見て勝ち誇ったように笑ってたわよね。」 学校での成績も運動神経も近子さんの子供よりも私の娘の方が上であることを嫉妬している近子さんは、こうしていつも言いがかりをつけては私を嫌がらせのターゲットにしてくるのだ。もちろん私は近子さんを見下したことなどないので、全て近子さんの思い込みだろうが、私が反論したところで近子さんは聞く耳を持ってはくれない。 私はこれ以上と話を続けても無駄だと思い、うまいこと流していたが、近子さんの嫌がらせは続く。 「ゆ香さんみたいな地味でブスな貧乏人に出会ったことないわ。よくそんなので生きてられるわよね。」 そう言って近子さんは笑っているが、相手にしていられないほど幼稚なことばかり言う近子さんに私は呆れていた。 「そういえば私の子供が言ってたけど、あんたの娘、隣のクラスの男の子のことが好きらしいじゃない。噂では両思いだとか言われているそうね。」 「ええ、そのようですね。それがどうかしたんですか?」 娘の話になり、私は少し反応してしまった。 「相手の男の子の両親はどんな人か知ってる?お父さんは仕事でよく海外に行っていて、お母さんもあんたと正反対のとても上品な方で、とってもお金持ちの家柄らしいじゃない?あんたみたいな貧乏人の娘じゃ釣り合うわけないわ。」 「まだ小学2年生の子たちです。そんな子供の恋心なんて可愛らしいものじゃないですか?私もお相手のお母さんも微笑ましい気持ちで見守っているんです。」 「何よ、その言い方。まるで相手の両親と交流があるような口ぶりね。まあ、そんなわけないのは分かってるけど。」 「ええ、相手の家族とは元々家族ぐるみで仲良くしていますよ。行く公園が一緒で話すようになってから、幼稚園の頃からの付き合いなんです。あちらの旦那さんが帰国すると夫同士で必ず趣味の釣りにもお出かけています。子供同士も仲が良かったから、今の恋心もその延長なのでしょうね。子供によくあることですよ。」 「あんな金持ちで上品な家と、あんたみたいな地味でブスな貧乏人が家族ぐるみで仲良くしているなんて。そんなことあるわけないじゃない。嘘をつくならもっとマシな嘘にしたらどう?」 「嘘じゃないです。先週も一緒に私の家の庭でバーベキューをしたんですよ。」 「もうやめてよ。見えっぱかり張って聞いてられないわ。招待されたって誰も貧乏な家に遊びになんて行かないわよ。かわいそうに。憧れのあまり妄想までするようになっちゃったのね。」 私が何を言っても近子さんは信じないので、やっぱり時間の無駄だと思い私はその場を離れようとした。 「私、飲み物が欲しいからあっちでもらってきますね。」 「飲み物ならわざわざ取りに行かなくてもここにあるじゃない。これ飲みなさいよ。」 そう言って近子さんはテーブルに置いてあったワインのグラスを手に取った。 「ごめんなさい。今日はお酒は飲めないんです。だから違うものをあっちで頼んできますね。」 「私が取ってあげたワインが飲めないっていうの。あんたって本当にどこまでもむかつくわね。私がこれを飲めと言ったら黙って飲めばいいのよ。ほら、飲ませてあげるから。」 「きゃっ、何するんですか?」 近子さんは手に持っていたワインを勢いよく私にぶっかけ、私の着ていたワンピースはびしょ濡れになり、ワンピースがワインの色に染まった。何が起こったのかすぐに理解できず立ち尽くす私を見て、近子さんは笑っている。 「地味なワンピースに模様ができて良かったじゃない。ブスなあんたによりそうお似合いのワンピースになったわね。私に感謝したら?」 「感謝なんてするわけないでしょ。今わざとワインをかけましたよね。」 「わざとだなんて、うっかり手が滑ってしまっただけじゃない。」 「わざとじゃないって言うなら、まずは謝るべきじゃないですか。それなのに近子さんは謝るどころか笑っていましたよね。私のワンピースがこんなにも汚れてしまったんです。普通は謝るべきです。それともやっぱりわざとだから謝れないんですか?」 「地味でブスな貧乏人のくせに生意気言ってんじゃないわよ。」 そう言って近子さんは別のワインのグラスを持って私に再びかけようとするが、見かねた他のママ友が間に入り、近子さんの腕を掴んだ。 「何するのよ。まさかあんたたちまで私に向かうつもりなの?私を誰だと思ってるの?」 そう声を荒げながら近子さんはドレスの袖口をまくり上げ腕の入れ墨を見せると、他のママ友たちは怖いと思ったのか黙り込んでしまった。 「そんなところで入れ墨なんて見せるものじゃないです。早く腕を下ろした方がいいですよ。」 近子さんの行動を不快に思った私ははっきりとそう言ったが、近子さんはもちろんそんな言葉を聞くはずもなく、さらに大きな声で怒鳴り散らした。 「うるさいんだよ。さっきからあんた何様のつもりなの?」 「大きな声を出さないでください。他の人もみんな驚いています。今日は楽しくママ友同士で交流を深めるための集まりなんですよね。それなのに大声で怒鳴ったり入れ墨を見せたり、せっかくの集まりが台無しになりますよ。」 「それもこれも全部あんたのせいじゃない。あんたが私を見下したりしなかったら、こんなに気分が悪くなることだってないのよ。」 「だから私は見下してなんかいません。私が近子さんにそんな嫌味を言ったり、何かしたことなんて1度もないですよね。いつも私に悪口ばっかり言ってくるのは近子さんの方です。ワンピースだってこんなに濡れて汚されました。」 … Read more