元日本代表監督のアルベルト・ザッケローニ氏が、2026年ワールドカップ開催中にイタリアの地元メディア『TeleRomagna』のインタビューで、日本代表への強い期待と敬意を語った。記者から今大会の注目チームを問われると、ザッケローニ氏は「もちろん日本を見ている」と即答。日本は相手が最大限に警戒しなければならないチームだと評価した。

ザッケローニ氏は、森保一監督率いる日本代表について、11人全員が組織的にプレーできる点を高く評価した。フィジカル面で圧倒するチームではないものの、相手が少しでも準備を怠れば、試合の主導権を奪われる危険な存在だと指摘している。日本はグループF初戦でオランダと2-2で引き分け、その後チュニジア戦では4-0の快勝を収め、FIFAもその試合で日本が複数の記録を打ち立てたと伝えている。
一方で、ザッケローニ氏の母国イタリアは近年ワールドカップ本大会から遠ざかっており、かつて世界をリードした国として苦しい時期を迎えている。だからこそ、彼の目には日本の成長がより鮮明に映っているのかもしれない。かつて自ら指導した国が、世界の強豪と互角に戦うチームへ進化したことに、特別な感慨を抱いているようだ。
日本は決勝トーナメントでブラジルに1-2で敗れた。佐野海舟のゴールで先制したものの、後半にカゼミーロ、そしてアディショナルタイムにガブリエル・マルティネッリの得点を許し、惜しくも大会を去った。試合結果としてはブラジルが勝利したが、内容面では日本が最後まで南米の強豪を苦しめた一戦だった。
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その後、ブラジルがノルウェーに敗れて大会を去ると、ザッケローニ氏は「日本の方がブラジルよりも勝ち進むに値するチームだった」と語ったとされる。この言葉は、単なる元監督としての情ではない。日本が示した規律、組織力、粘り強さ、そして試合への向き合い方が、彼の中で高く評価された結果だった。
ザッケローニ氏は以前から、日本がワールドカップで決勝へ進出し、優勝しても驚かないと語ってきた。チーム全体の組織力という点では、世界のトップチームにも引けを取らないというのが彼の見方だ。今回の発言は、日本代表がもはや「善戦するアジアのチーム」ではなく、世界が本気で警戒すべき存在になったことを象徴している。
勝敗だけを見れば、日本の挑戦はブラジル戦で終わった。しかし、ザッケローニ氏の言葉が示すように、森保ジャパンが残した印象は決して小さくない。かつて日本を率いた名将の目には、サムライブルーは世界の頂点へ近づく確かな歩みを続けているチームとして映っている。

